【レビュー】Canon EOS R50のデザインはRFマウントのなかで最も美しい

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Canonのミラーレスカメラ、R50をレビューします。

コンパクトにまとまったエントリーミラレースのデザインを、その外観と機能を中心に見ていきます。

Canon EOS R50

Canon EOS R50
APS-Cサイズ、約2420万画素、CMOS センサー、電子シャッター時:最高約15コマ/秒、約376g(バッテリー、メモリーカードを含む)

Canonのミラーレス機です。上位機種であるR10よりも小型・軽量で価格も抑えられている点が強み。2023年3月発売の機種です。

Canon EOS R50のレビュー

外観がとにかく素敵

コンパクトな筐体がかわいい。デザインだけで買ってしまいそうになります。グリップは小さめですが、摩擦のある素材が使われており、小さいグリップでも安定して持てます。

高機能な機種は、操作性を確保するために横に大きくなりがちですが、R50は「人間が最も美しいと感じる比率」こと黄金比(1 : 1.618)に近い縦横比を実現しています。

ボディ前面には「EOS」の記載のみ。シンプルisベストです。

機種名である「R50」は、ボディの上面に印字されています。

タッチパネルで操作可能。筐体が小さい分、画面のほとんどがパネルになっているように見えます。R50より低価格帯のR100ではタッチパネルが廃止されているため、R100よりもR50の方が圧倒的に操作性がよい機種になっています。

非常に軽量

R50を手に持った最初の感想は、とにかく軽いということ。376gの筐体はスマホとそれほど重さが変わりません。

センサー前面にカバーなし、R10と同じ仕様のようです。

操作性は惜しいところもある、ダイヤル類は少ない

操作側のボタン類もシンプル。

十字キーの上キーは、「SS、絞り、露出補正」のいずれを電子ダイヤルに割り当てるかのスイッチになっています。これをうまく活用すれば、電子ダイヤルの少なさは解消できるかもしれません。

右に連写設定、左にAF/MF切り替えが割り当てられています。このボタン類、シャッターを切るときに手の腹で触ってしまい、意図しない設定に変わってしまうことがしばしばありました。

電子ダイヤルは、前面の1か所のみ。絞りとシャッタースピード変更用に、2つは電子ダイヤルが欲しいところですが、コスト削減が図られているようです。

シャッターは、完全に押し込むと「カチッ」という、打感のあるタイプです。

コントロールリングをうまく利用する

RFレンズを使うのであれば、レンズ側にもコントロールリングが付きますので、レンズ側のコントロールリングに絞りかシャッタースピードをを割り当てれば、ボディ側の電子ダイヤルの不足を解消できます。

上面にはモード切替スイッチと電源ON/OFFスイッチ。

エントリー機らしく、内臓ストロボも装備。

SDスロットとバッテリースロットは同じ場所に。SDカードスロットは1枚です。

電池持ちが想像以上に良い

バッテリーはLP-E17、ROS R10と共通です。容量が小さく、電池持ちがよくないと評判の小型バッテリーです。

ただ、実際使ってみると、R50では90分10,000枚以上を撮り続けても、バッテリー残量のメモリは全く減りませんでした。

以前フルサイズのR8を使った際には、80分で8000枚撮り終えたところで電池切れとなりましたが、R50は小型で消費電力も小さいためか、バッテリーの持ちが良くなっています。

キットレンズも実用性に長けている

RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

キットレンズのRF-S55-210mm F5-7.1 IS STMを装着。フルサイズ換算で82.5mmから315mmまで撮れるレンズです。320g。

この小ささ、軽さでフルサイズ換算300mmを超える焦点距離を実現している点は素晴らしいです。

RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM

同じくキットレンズのRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMとの組み合わせ。レンズ単体で170gと超軽量です。

撮影時は、レンズが前に飛び出す仕様。これだけ軽量であれば、レンズ1本追加で持ち出すのも全く苦になりません。

おすすめはRF50mmやRF16mmの単焦点レンズ

R50と組み合わせるおすすめのレンズは、RF16mmやRF50mmといった単焦点レンズです。

比較的安価でありながら、フルサイズにも使える高い描画性能を実現しているレンズで、レンズ自体も小さいため持ち運びも便利です。R50の小さい筐体ともマッチします。

RF16mmの作例

とくに、RF 16mm F2.8 STMは風景撮影に向いているレンズで、広角特有の「非日常感」を綺麗に描画してくれます。

24-70mmF2.8L IS USMをつけると、レンズ重量700gに対してボディが軽すぎる、グリップが小さく持ち運びも不安

大口径のレンズと組み合わせて使ってみたところ、レンズの大きさに対して筐体(特にグリップ)が小さすぎると感じました。

フィルター径が70mmを超えるような大口径レンズと組み合わせるのであれば、R10以上の機種を選ぶことをお勧めします。

機能面はエントリー機種相応の実力

AFなどの性能について、使ってみた感想を述べます。

AFは爆速とは言えない

AFは、被写体にフォーカスが合う速さ、正確さ、フォーカス後の追従性、を見ていました。

  • 速さ:AFは速いが、爆速とは言えない。
  • 正確さ:非常に正確、特に人の顔の認識は優秀
  • 追従性:性格に追従してくれる

上位機種と同じ、CanonのDigic Xが搭載されているだけあり、AF能力は完ぺきです。

爆速と言えない、について、たとえば「この表情とりたい!」と思って、そここらカメラ構えて撮れるのがハイアマチュア機(R6)で、ピント合わせにもたついて間に合わない事があるのがR50、と感じました。正確さ・追従性はハイアマチュア機とほぼ同じと思います。

他機種との比較

R7R10R50R100
画像処理
エンジン
Digic XDigic XDigic XDigic 8
画素数
[万画素]
3250242024202420
連写
[コマ/秒]
3023156.5
重量
[g]
612429376356
発売年2022/62022/72023/32023/6
価格
[円]
¥181,000¥114,300¥98,870¥74,250

R50は、キャノンの最新の画像処理エンジン「Digic X」を搭載している機種の中で言えば、最も廉価で手に入れやすい機種です。

さらに、R50はコンパクトで持ち運びやすく、気軽に運用する「趣味用」カメラとしては私的な選択肢と言えます。

予算が許すのであれば、R10も見てみるのもよいかもしれません。R10は、カメラ好きなハイアマチュアがサブ機としてよく使う機種で、カメラの目が肥えたユーザも満足できるような設計になっています。R10のレビューは以下の記事で紹介しています。

まとめ

R50をレビューしました。黄金比に近いデザインが魅力で、コンパクトにミラーレスカメラを運用したい、かつ操作性もよいカメラを探している方にお勧めできるカメラです。

Canon EOS R50

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