Canonの超望遠レンズの中でも、DOレンズと呼ばれる機種は、色収差が少なく良い写りをすると評判です。
EF400mm F4 DO IS II USM
EF400mm F4 DO IS II USM
最短撮影距離 3.3m、最大撮影倍率 0.13倍、フィルター径 52mm(差し込み)、最大径×長さ 約φ128×232.7mm、質量 約2,100g
CanonのEFマウントレンズ、EF400mm F4 DO IS II USMをレビューします。発売は2014年11月。発売当初の参考価格は78万円です。
400mmの単焦点レンズで、F4の明るさを実現しています。この焦点距離のレンズとしては珍しく、重量が2.1kgと比較的軽量なのも魅力です。
DOレンズとは?
DOはDiffractive Optics(回折光学素子)の略称で、フレネルレンズを2枚積層したDOレンズを用いることで、高級な蛍石レンズと同等の色収差低減を実現します。色収差低減のための低分散ガラスなどを使用する必要なくなるため、レンズの小型化・軽量化を実現でき、とくに望遠レンズで採用する効果が高いです。
外観
外観です。第一印象は「400mmのレンズとしては、とにかく軽い」。
以前レビューしたEF300mm F2.8L IS II USMの重量が2.3kgであったことを考えると、400mmの焦点距離で2.1kgを実現しているこのレンズは素晴らしいです。
緑色のリングが特徴。DOを採用しているレンズにのみ与えられています。
同じくEFの400mmの単焦点レンズのEF400mm F2.8L IS II USMは、重量3.85kg。
3kg越えのレンズは、手持ちはほぼ不可能な重量なだけに、400mmで2.1kgという軽さは、レンズにしかない特徴と言えます。
のぞき窓からは、被写体との距離が確認できます。
ドロップインフィルターがボディとの接続部に配置されています。
レンズフードを付けた外観です。
レンズフードを付けると全長は1.5倍程度に伸びます。
EF400mm F4 DO IS II USMは、逆光に弱く、一説によると「プロからは評価されていないレンズ」とも呼ばれており、世に出回っている本数も少ないとされています。
側面には、望遠レンズによくあるボタン群。スタビライザーはON、モードは3(不規則に動く被写体を撮るのに向いている)を使っています。
フォーカスプリセットボタンがあり、任意の位置の被写体のフォーカス設定を記憶させておくことができます。
根元には、焦点距離範囲の選択と、フォーカスモードが選択できます。
焦点を合わせたい被写体までの距離を選択しておくことでAFが早くなるようです。
AF/MF/PFのうち、PFは動画撮影時にフォーカスを電動で操作するモードですが、これも静止画メインでは利用機会がなさそうです。
組み合わせるカメラ
Canon EOS R6
フルサイズ、約2010万画素、CMOS センサー、電子シャッター時:最高約20コマ/秒、約680g(バッテリー、メモリーカードを含む)
Canonのミラーレス機です。2020年 8月発売の機種です。
2022年11月に後継機となるR6 mark2が発売され、現在は一世代前のカメラです。
RF-EFマウントアダプターを装着して、RFマウントとEFマウントを変換します。
バッテリーグリップ BG-R10を付けて運用しています。
手持ちでは、レンズを支えるように手をあてます。400mmの望遠にしては軽い方ですが、やはり重い。レンズとボディで約3kg。
超望遠の単焦点レンズを使って撮影するのはガチ勢しかいないため、持っているだけで「あの人凄い…」となるレンズです。
使ってみた感想
AFは爆速です。カメラを構えた瞬間に被写体にピントが合います。
気になったのは、縦位置と横位置を持ち変えたときに、モーター制御が追い付かないのか、ピンと合わせに時間がかかる点です。逆に、それくらいしなければAFが外れることはありませんでした。
重量は、やはり重いです。
1時間ほど手持ちで撮影で持ち続けて撮影、耐えられなくはないですが、正直に言うと重いです。
これを持って移動するのが一番大変です。
専用のケースが付属しているものの、これを持って電車で遠出するのは正直辛い。
撮れる絵は素晴らしいです。ただ、重い。
まとめ
EF400mm F4 DO IS II USMをレビューしました。
素晴らしい描写性能、AF速度を実現している素晴らしいレンズです。
重い、という点がネックですが、超望遠の単焦点レンズとしては軽い部類です。
すでに生産終了しているレンズという事もあり、家電量販店での在庫は少ないレンズです。GOOPASSでレンタル利用が利用が可能ですので、ぜひ一度使ってみて下さい。
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