Canonのミラーレス機に対応した「RFマウント」のレンズが充実してきました。望遠レンズも多くの商品が発売され、多くのラインナップの中から、どれを選べばいいか迷う状況になってきています。
どのレンズを使うとどんな写真が撮れるのか、Canonのミラーレス用レンズの中から、おすすめの望遠レンズを紹介します。
RF70-200mm F2.8 L IS USM
RF70-200mm F2.8 L IS USM
RF70-200mm F2.8は、Canon RFマウントの中で最もお勧めできるレンズです。
価格(参考):¥356,400
発売年:2019年11月
重量:1070g
軽量・高画質・超高速AFを実現している、Canon望遠の中でも最上位に位置するレンズです。
1070gと軽量で、伸縮性ズームゆえの携帯性のよさがありながら、出てくる写真のレベルの高さには目を見張ります。
筆者も使っていますが、これまで使ったどのレンズのよりも美しい写真が撮れます。買いです。
RF70-200mm F4 L IS USM
RF70-200mm F4 L IS USM
RF70-200mmのF4です。
価格(参考):¥206,544
発売年:2021年3月
重量:695g
とにかく軽量です。700gを切る望遠ズームレンズはとても貴重です。
価格もそこまで高くないですが、F4と明るさを少し妥協しても20万円か…という気持ちになる価格帯。
もう少し背伸びをしてF2.8を買ったほうが、のちのち後悔がないのでは?とも思います。
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
500mmまで撮れるRFマウントの白レンズです。
価格(参考):¥350,000
発売年:2020年8月
重量:1370g
発売されているRFレンズのなかで、500mmまで寄れるズームレンズとしては最も高性能です。
一般に、500mmまで寄れるレンズは主に単焦点レンズになり、価格は100万円を買えます。
このレンズは、コンサートホールやアリーナなどのスポーツ撮影でも十分な焦点距離を備えており、かつ50万円を切る価格を実現しています。趣味の範囲でも使える良いレンズです。
RF24-240mm F4-6.3 IS USM
RF24-240mm F4-6.3 IS USM
24mmから240mmまでを1本で撮れる便利なレンズです。
価格(参考):¥128,700
発売年:2019年8月
重量:750g
24mmの広角と240mmの望遠を、ひとつのレンズで完結できる優秀なレンズです。AF速度や解像感はLレンズには劣るものの、価格と汎用性を考えると許容できます。
まず最初の1本として、選択肢に入れてよいレンズです。
RF100-400mm F5.6-8 IS USM
RF100-400mm F5.6-8 IS USM
100-400mmを撮れる安価なレンズとして、売れ行きが好調なレンズです。
価格(参考):¥82,679
発売年:2021年10月
重量:635g
絞り値F5.6-8は屋内では不安になる数値です。価格は安いですが、屋内でのスポーツ撮影用に購入するのは、あまりおすすめできません。屋外での撮影であれば、コスパの高いレンズと言えます。
コスパだけを考えるのであれば、EFレンズとマウントアダプタの組み合わせを考えるのもよいのではないでしょうか。
レンズのスペックと価格を比較
ここまでで紹介したRFレンズを、一覧で比較してみます。
機能と重量の比較
焦点距離 | F値 | 重量 | |
---|---|---|---|
RF70-200mm F2.8 L IS USM | 70-200mm | F2.8 | 1070g |
RF70-200mm F4 L IS USM | 70-200mm | F4 | 695g |
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | 100-500mm | F4.5-7.1 | 1370g |
RF24-240mm F4-6.3 IS USM | 24-300mm | F4-6.3 | 750g |
RF100-400mm F5.6-8 IS USM | 100-400mm | F5.6-8 | 635g |
望遠レンズは重量が重くなりがちです。今回紹介したレンズはいずれも重量が500gを超えるものです。
RFマウントになってから、レンズの軽量化が進んでいるとは言え、1kgを超えるレンズはずっしりとした重量感があります。
価格と発売年
価格(参考) | 発売 | |
---|---|---|
RF70-200mm F2.8 L IS USM | ¥356,400 | 2019年11月 |
RF70-200mm F4 L IS USM | ¥206,544 | 2021年3月 |
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | ¥350,000 | 2020年8月 |
RF24-240mm F4-6.3 IS USM | ¥128,700 | 2019年8月 |
RF100-400mm F5.6-8 IS USM | ¥82,679 | 2021年10月 |
RFマウントの望遠レンズは、他社ほど選択肢が多くなく、かつ価格も若干高めです。
一方で、価格が高いぶん品質は担保されているため、どのレンズを選んでも一定の写真のクオリティは期待できます。
望遠レンズの選び方
望遠レンズは、用途によって必要なレンズが大きく異なります。用途ごとに、以下の点を考慮して決めることになります。
- 焦点距離
- 開放絞り(F値)
- 価格
用途ごとに、焦点距離と開放絞りをざっくりと考えるとすれば、以下の表のとおりです。
用途 | 焦点距離 | 絞開放絞り(F値) |
---|---|---|
野鳥や野生動物 | 300mm以上 | 制約は緩い |
スポーツ撮影(屋外) | 200~400mm | 制約は緩い |
スポーツ撮影(屋内) | 200~400mm | F値が小さいレンズが望ましい |
ポートレート(屋外) | 85mm~200mm | 制約は緩い |
ポートレート(屋外) | 85mm~200mm | F値が小さいレンズが望ましい |
屋内での撮影は、レンズが取り込める光の量が少ないため、なるべく開放絞りの小さい(開口の大きい)レンズを選ぶことをお勧めします。
暗い場所での撮影が多いほど、F値は小さい方が良いです。
あとは価格と相談です。ご自身の予算に対して、購入できる範囲でレンズ選びをするのが望ましいでしょう。
EFレンズの選択肢もある
CanonのRFレンズは、サードパーティーの選択肢がなく、その価格もSONYやNikonに比べると高めの設定です。
コスパよくRFマウントのカメラを使うのであれば、レンズはEFマウントを選ぶのも一つの選択肢です。EFマウントはサードパーティー製を含め、これまでに多くのレンズが開発・販売されてきました。
RFマウントのカメラに、マウントアダプタを装着してEFレンズを活用すれば、高価なRFレンズを購入せずとも、高いクオリティの写真を実現できます。
EF70-200mm F2.8L IS II USM
EF70-200mm F2.8L IS II USMは、明るいF2.8の最大口径と優れた手ぶれ補正機能を備えており、望遠域のおすすめレンズの1つです。
中古価格(参考):¥129,800円
発売年:2010年3月
重量:1490g
望遠側の焦点距離が200mmと十分でありながら、状態の良い中古品が13万円ほどで購入できます。EFのⅢ型はまだ現役ですが、ひと世代前のⅡ型は、価格的にも手が届きやすいレンズです。
以下の記事では、EFレンズの中からおすすめできるレンズを紹介ています。
まとめ
Canon RFマウントの望遠レンズのおすすめを紹介しました。用途によって選ぶべき焦点距離や絞り値が異なるため、ご自身の用途に合わせたレンズ選びが必要です。
CanonのRFマウントの望遠レンズのなかでは、RF70-200mmF2.8が最も高機能・高性能であることは間違いありません。焦点距離200mmまでの用途であれば、RF70-200mmF2.8が最もお勧めできるレンズです。
予算に会わない、という場合には、EFマウント用レンズも選択肢に入れてみるとよさそうです。
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