SONYのミラーレスカメラ向けの望遠レンズは、性能が高く用途も幅広いため、多くの写真愛好家から高い評価を受けています。今回は、SONYのミラーレスカメラの中でも特におすすめのモデルをピックアップしてご紹介します。
定番のF2.8開放値を持つ高性能モデルから、旅行や野鳥撮影に最適な長焦点域をカバーするレンズ、タムロン製のコスパ抜群の選択肢まで、各レンズの特徴、価格、重量などを比較しながら紹介します。
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
SONY Eマウントの望遠レンズの中で、最もお勧めできるレンズです。
価格(参考):¥320,832
発売年:2021年11月
重量:1045g
軽量・高画質・超高速AFを実現している、SONY望遠の中でも最上位に位置するレンズです。
Eマウントユーザの中では大人気のレンズで、発売から1年以上たっても量販店では5か月待ちが普通。かなり高価なレンズですが、長く使えて良い写真が撮れる打率も上がります。予算が許すなら、迷いなくこれ一択です。買いましょう。
FE 70-200mm F4 G OSS
FE 70-200mm F4 G OSS
同じ70-200mmの焦点距離で、F4のレンズです。
価格(参考):¥139,499
発売年:2014年3月
重量:840g
AFは爆速と呼べるレベルですが、暗い場所でのAF精度はF2.8には劣ります(体感0.2秒くらい遅い)。とはいっても、2つを同時に使って比べないと分からない差です。
F2.8に比べて1段暗いですが、そのぶん価格はかなり落ちるので、コスパは非常によいレンズとして選択肢に入れてよいと思います。重量も840gと軽量です。
FE 70-200mm F2.8 GM OSS
FE 70-200mm F2.8 GM OSS
同じ70-200mmの焦点距離で、F2.8のレンズです。現行のひとつ前のレンズです。
価格(参考):¥247,000
発売年:2016年9月
重量:1480g
2型に比べて価格は抑えられますが、重量が1480gと、2型より400gほど重いです。400gというと、小さめのカメラ1台分くらいは重く、手持ちで撮影しているとしっかり重さを感じます。
価格が高く、撮影性能は高いですが、これを買うのであれば70-200mmのⅡ型まで背伸びしたほうがいいのでは…?と思うレンズです。
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
70-300mmの焦点距離で、F値は大きめのレンズです。
価格(参考):¥157,960
発売年:2016年4月
重量:854g
F値が大きいですが、854gと軽量であることがメリットです。中古品であれば10万円を切る価格帯でもあり、コスパの良いレンズです。
300mmまで必要な、野鳥などを撮影する予定があるのであれば、このレンズは選択肢に入ります。
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD
タムロン製の70-180mmの焦点距離で、F2.8通しを実現しているレンズです。
価格(参考):¥118,541
発売年:2020年5月
重量:810 g
サードパーティー製ということもあり、AF速度に不安がありましたが、実際に使ってみるとAFは十分早いです。
気になるところとしては、AFが合う際にすこしぼやっと合うような挙動をします。一瞬できっちりピントが合うSONYの70-200mmシリーズと比べると見劣りしますが、単品で使っているぶんには気にならないかもしれません。
なにより、コスパがよいです。810gと軽量で、F2.8通しを実現して価格が10万円前後と、とても魅力的な製品で、Amazonでも「Amazonおすすめ」に入っている製品です。
Tamron 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
Tamron 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
タムロン製の18mmから300mmの広範囲の焦点距離を1本で実現するレンズです。
価格(参考):¥74,250
発売年:2021年9月
重量:620 g
望遠専用ではないため、望遠域の画質は他レンズに比べると落ちます。AFも爆速とは言えませんが、遅いなと感じるほどでもないため、価格相応と言えそうです。
何より620 gと軽量で、18mmから300mmという広範囲が売り。寄りと引きを一本で撮影でき「このレンズで撮れない画角はない」と言える、利便性がとても高いレンズです。まず最初に1本欲しいな、という方には最適です。
一覧比較
焦点距離 | F値 | 価格(参考) | 発売 | 重量 | |
---|---|---|---|---|---|
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II | 70-200mm | F2.8 | ¥320,832 | 2021年11月 | 1045g |
FE 70-200mm F4 G OSS | 70-200mm | F4 | ¥139,499 | 2014年3月 | 840g |
FE 70-200mm F2.8 GM OSS | 70-200mm | F2.8 | ¥247,000 | 2016年9月 | 1480g |
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS | 70-300mm | F4.5 – 5.6 | ¥157,960 | 2016年4月 | 854g |
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD | 70-180mm | F2.8 | ¥118,541 | 2020年5月 | 810 g |
Tamron 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD | 18-300mm | F3.5-6.3 | ¥74,250 | 2021年9月 | 620 g |
紹介したレンズ群を表にして比較しました。SONYはサードパーティーも含めてレンズが豊富ですが、望遠ズームレンズは選択肢が多くはありません。
望遠レンズの選択は、撮影したい対象やシチュエーション、予算や性能への要求に大きく左右されます。お財布と相談しながら、撮りたい用途と、予算にあうレンズを選択することが必要です。
望遠レンズの選び方
望遠レンズは、用途によって必要なレンズが大きく異なります。用途ごとに、以下の点を考慮して決めることになります。
- 焦点距離
- 開放絞り(F値)
- 価格
用途ごとに、焦点距離と開放絞りをざっくりと考えるとすれば、以下の表のとおりです。
用途 | 焦点距離 | 絞開放絞り(F値) |
---|---|---|
野鳥や野生動物 | 300mm以上 | 制約は緩い |
スポーツ撮影(屋外) | 200~400mm | 制約は緩い |
スポーツ撮影(屋内) | 200~400mm | F値が小さいレンズが望ましい |
ポートレート(屋外) | 85mm~200mm | 制約は緩い |
ポートレート(屋外) | 85mm~200mm | F値が小さいレンズが望ましい |
屋内での撮影は、レンズが取り込める光の量が少ないため、なるべく開放絞りの小さい(開口の大きい)レンズを選ぶことをお勧めします。
暗い場所での撮影が多いほど、F値は小さい方が良いです。
あとは価格と相談です。ご自身の予算に対して、購入できる範囲でレンズ選びをするのが望ましいでしょう。
まとめ
SONYのEマウントレンズのおすすめを紹介しました。今回紹介したレンズはいずも描写性能がかなり高く、どれを買っても満足度は高いです。
個人的なオススメは、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIです。予算が許すのであれば、これを一本持っておけば必ず幸せになれます。レンズの使用頻度が低い場合は、もう少し価格帯を落としてもよいかもしれません。
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