Canonのミラーレスカメラの選択肢は豊富です。ハイアマチュア機からエントリーモデルまで、幅広くラインナップされていることは良いのですが、イマイチどれを選べばよいのかが分かりにくい点が問題です。それぞれの機種の特徴や、良い点・悪い点も、カメラを初めて買う方には分かりにくい状況にあります。
この記事では、2024年現在のCanonのミラーレス機種のなかから、オススメできる機種4機種を紹介します。
EOS R6 MarkⅡ:高機能すぎる最新機種
EOS R6 MarkⅡ
本記事で紹介する中では最も高価な機種です。R6の後継機であるEOS R6markⅡ、R6を正常進化させた最新機です。
画素数:2420万画素
発売年:2022年12月
センサ:フルサイズ
連写枚数:40コマ/秒
価格(参考):¥344,000
重量:670g
R6と比較して、連写が40コマ/秒撮れる、画素数も2010万→2420万画素に上がっている、AFアルゴリズムが進化している、など、R6との差別化もしっかりとされています。
コスパ重視ではなく、最新機種が欲しい!ということであれば、R6 MarkⅡがお勧めです。
EOS R6:コスパと満足度を兼ね備えている
EOS R6
Canonのカメラで最もお勧めできるのは、EOS R6です。
画素数:2010万画素
発売年:2020年8月
センサ:フルサイズ
連写枚数:20コマ/秒
価格(参考):¥255,000
重量:680g
フルサイズのセンサゆえの背景ボケの強さと、ハイアマチュアも満足できる機能の豊富さで、とりあえずこれを買っておけば十分すぎる、と言える機種です。
最新機種のR6 MarkⅡが発売されたこともあり、中古価格が下落傾向です。一世代前の機種とはいえ、性能は十分すぎるほどで、価格が下がっているがゆえに購入しやすい機種でもあります。
EOS R10:低価格帯で選ぶならコレ
EOS R10
低予算でミラーレスカメラを買うのであれば、R10がおすすめできます。
画素数:2420万画素
発売年:2022年7月
センサ:APS-C
連写枚数:23コマ/秒
価格(参考):¥118,000
重量:429g
APS-C機の利点を活かしたコンパクトさが強みです。他のエントリーモデル(R50やR100)と比較しても、R10は機能性を重視しており、R6などのフルサイズのサブ機として利用するユーザも多い機種です。
エントリー機でありながら、約23コマ/秒の連写性能を備え、重量も軽く、価格も控えめで、バランスのよい機種と言えます。
まずこのカメラから始めて、慣れてきたら上位機種に徐々にステップアップする、という方も多いです。
EOS R8:最新機種のフルサイズでコスパも兼ねる
EOS R8
Canonの最新のミラーレスカメラであるR8もおすすめできます。フルサイズセンサーを搭載したミラーレスのエントリーモデルです。
画素数:2420万画素
発売年:2023年4月
センサ:フルサイズ
連写枚数:40コマ/秒
価格(参考):¥236,789
重量:461g
最新機種のR6 MarkⅡの機能を一部継承していることもあり、最高約40コマ/秒の連写能力とフルサイズのセンサを備えて、かつ価格が23万円程度とお手頃です。
ボディ内手振れ補正を省略したおかげで重量も461gと、フルサイズにも関わらず超軽量です。
ただ、初代R6と比べると、エントリー機種であるR8の方が機能は劣ります。かつ、R8とR6の価格帯は同じ。最新機種にこだわりがなければR6を選ぶ、最新機種に魅力を感じるのであれば、R8を選ぶ、でもよさそうです。
機種比較(フルサイズ)
Canonのフルサイズミラーレスには、以下の機種があります。
R3 | R5 | R6m2 | R6 | |
---|---|---|---|---|
画像処理 エンジン | Digic X | Digic X | Digic X | Digic X |
画素数 [万画素] | 2410 | 4500 | 2420 | 2010 |
連写 [コマ/秒] | 30 | 20 | 40 | 20 |
発売年 | 2021/11 | 2020/7 | 2022/12 | 2020/8 |
価格 [円] | ¥665,699 | ¥477,574 | ¥354,438 | ¥251,696 |
R8 | R | RP | |
---|---|---|---|
画像処理 エンジン | Digic X | Digic 8 | Digic 8 |
画素数 [万画素] | 2420 | 3030 | 2620 |
連写 [コマ/秒] | 40 | 8 | 5 |
発売年 | 2023/4 | 2018/10 | 2019/3 |
価格 [円] | ¥235,500 | ¥186,538 | ¥118,800 |
この記事でおすすめとして紹介したのは、R6、R6 MarkⅡ、R8です。
R6とR8の価格が同等であり、スペックはR6の方が優れていることを考えると、R6を購入することが最もコスパが良いと感じます。
中古のR6は価格が下がっており魅力的ですが、カメラのシャッターは耐久回数が30万回程度が目安になっており、中古品はモノによって耐久性に懸念があります。その点注意が必要です。
RやRPもコスパの良い選択肢
2018-2023年にかけて、Canonのミラーレスは驚くほど進化しており、最新機種ほど性能が良いです。かといって、それ以前に発売されたRやRPも決して古い機種ではありません。カメラは嗜好品ですので、欲しいものを買うのが良いと思います。
機種比較(APS-C)
APS-Cは、以下の4機種です。
R7 | R10 | R50 | R100 | |
---|---|---|---|---|
画像処理 エンジン | Digic X | Digic X | Digic X | Digic 8 |
画素数 [万画素] | 3250 | 2420 | 2420 | 2420 |
連写 [コマ/秒] | 30 | 23 | 15 | 6.5 |
発売年 | 2022/6 | 2022/7 | 2023/3 | 2023/6 |
価格 [円] | ¥181,000 | ¥114,300 | ¥98,870 | \74,250 |
おすすめとして紹介したのはEOS R10です。
更に安価なR50やR100もラインナップされており、予算に応じて選択できるほどAPS-Cの選択肢も多いです。
R50やR100は非常にコンパクトで、それぞれ良い所もあり、用途によっては選択肢に入ります。今回は、様々な用途で利用すること、求めやすい価格、を考慮してR10をおすすめしています。
レンタルでもOK
GOOPASSやAPEXレンタルズなどは、短期でも長期でもレンタルが可能です。気になるカメラがあれば、買う前に試しに借りて撮ってみることをお勧めします。
Canon EOS R8
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結局どれ買えばいい?
EOS R6 MarkⅡ
1機種だけ選ぶとすれば、R6 MarkⅡを選びます。カメラ趣味を続けていくと、最終的には高機能な機種が欲しくなります。
R6 MarkⅡはアマチュアがカメラ趣味をするための150%の機能が備えられており、この機種を買っておけば不満を感じることは全くないでしょう。
画素数:2420万画素
発売年:2022年12月
センサ:フルサイズ
連写枚数:40コマ/秒
価格(参考):¥344,000
重量:670g
初代R6も機能としては同等ですが、生産終了しており中古しか出回っていないため、耐久性を考えるとリスクがあります。
初代R6はR6MarkⅡと比べてれば10万円ほど安く、そのぶんレンズに投資できると考えると悩ましい所です。
カメラ趣味では、カメラだけでなくレンズも必要です。カメラでコスパの良い機種を選び、レンズに浮いたお金を投資したほうが、写真の質は良くなります。
また、良いレンズは価格が下がりにくい傾向にあるため、高いレンズを買うことは、消耗品であるカメラを買うよりも資産性があります。
参考になれば幸いです。
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