【高コスパ】RF100-400mm F5.6-8 IS USMレビュー

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RF100-400mm F5.6-8 IS USM

CanonのRFマウントシステムにおいて、軽量かつ汎用性の高い超望遠レンズを求めるユーザーにとって、RF100-400mm F5.6-8 IS USMは魅力的な選択肢です。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM、軽量で持ち運びやすく、高い手ブレ補正機能と超音波モーターを備えているため、手持ち撮影で安定感をもって撮影できます。特に野生動物やスポーツ撮影など、遠くの被写体を捉えたいときに理想的です。

本記事では、この軽量でコストパフォーマンスに優れた超望遠レンズの外観、機能、そして使用時の利点と制約点について深掘りし、実際の撮影例とともにその性能を探求します。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM

RF100-400mm F5.6-8 IS USM
最短撮影距離 0.88m(200mm時)、最大撮影倍率 0.41倍、(200mm時)フィルター径 67mm、最大径×長さ 約φ79.5mm×164.7mm、質量 約635g

非常に軽量な望遠レンズ

RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、非常に軽量な超望遠レンズです。重量は約635gと、片手で持てるほどの軽さ。400mmの望遠レンズとは思えないほどの軽さです。

RF100-400mm F5.6-8 IS USMは2021年10月下旬に発売された、比較的新しいレンズです。

外部伸縮式のズームを採用しています。焦点距離の範囲は100mmから400mmまで広くカバーでき、400mmの焦点距離では筒の長さが2倍ほどに伸びることになります。

フィルター径は67mmです。レンズフードは付属せず、焦点距離は100-400mmで、開放値はF5.6-8です。また、IS(手ブレ補正)とUSM(超音波モーター)が搭載されており、手持ち撮影時のブレを補正できます。

コスパが良すぎる

高い描写性能と機動性を備えた超望遠レンズであり、望遠撮影を手軽に楽しむことができます。なにより最安価格は82,000円(税込み)と望遠レンズとしては比較的安価で、幅広いユーザーに向けて設計されているRFレンズです。

Canon EOS R10と組み合わせてみる

EOS R10と組み合わせてみると、少しレンズが大きく感じます。一方で、レンズが見た目ほど重くないため、R10との組み合わせで気軽に望遠撮影が実現できます。

シンプルな操作性

RF100-400mm F5.6-8 IS USMの外観は、シンプルで直感的に使いやすくなっています。操作はロックスイッチ、AFスイッチ、スタビライザーのON/OFFスイッチのみ、非常にシンプルです。

AFスイッチはオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えを、スタビライザーのON/OFFスイッチは手振れ補正の有効/オフを切り替えるためのものです。

ロックスイッチはズームリングを固定できます。筒が大きく伸びるため、持ち運ぶ際にロックできるのはありあがたいところ。

筐体に低コストレンズの限界を見る

RF100-400mm F5.6-8 IS USMはコスパよく作られていることは紹介した通りですが、コストの限界も見受けられます。

写真のように、筐体に継ぎ目が見えます。製品の性能や価格を考慮すると、これも致し方無いでしょう。

総合的に考えると、RF100-400mm F5.6-8 IS USMの外観はシンプルで使いやすく、価格も妥協されています。また、広い焦点距離の範囲により様々な被写体の撮影に対応できます。

高い描写性能

屋外での使用では、美しいボケ感によって被写体を引き立てます。これぞ望遠レンズ撮影の醍醐味です。

光の条件が変化する環境でも、RF100-400mm F5.6-8 IS USMは素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

エクステンダーにも対応する

エクステンダーに対応し、焦点距離を伸ばすことができます。RF100-400mm F5.6-8 IS USMは1.4倍と2倍のエクステンダーに対応しています。2倍のエクステンダーを利用すれば、200-800mmの範囲をカバーすることができ、さまざまな被写体に対応可能です。

RFマウントのレンズの中には、エクステンダー非対応のレンズがあるなかで、このRF100-400mm F5.6-8 IS USMはエクステンダーにも対応しており、この点も高く評価できます。

なお、各エクステンダーについては以下の記事でも紹介しています。

デメリット:屋内スポーツ撮影には不向き

一つのデメリットは、屋内での撮影時にF値の制約があることです。RF100-400mm F5.6-8 IS USMでは最大絞りがF5.6からF8までしか開かないため、暗い屋内環境での撮影においては明るさが不足する可能性があります。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM

低コストの影響から一脚や三脚へのマウント(三脚座)がない、というデメリットもあります。一脚や三脚は長焦点距離のレンズを使用する際に安定した撮影を可能にするアクセサリーですが、RF100-400mm F5.6-8 IS USMではこれらを取り付けることができません。

なぜ三脚座なし?

CanonがRF100-400mm F5.6-8 IS USMレンズに三脚座を設けていないのは、RF100-400mm F5.6-8 IS USMがレンズが軽量で持ち運びやすく、手持ち撮影を前提にCanonが設計している可能性があります。レンズの質量が約635gと非常に軽く、三脚を必要としないシチュエーションでの使用が想定されているようです。

また、手ブレ補正(IS)機能が搭載されているため、手持ち撮影時のブレを補正でき、比較的低速のシャッタースピードで撮影しても、被写体のブレを最小限に抑えることができます。

ただし、非常に長時間の撮影や超望遠撮影での極めて高い安定性が求められる場合など、三脚を使用した方が望ましいシチュエーションも存在します。そのような状況では、カメラ自体に三脚を取り付けるか、サードパーティ製の三脚マウントリングを利用することも必要です。

作例

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMとの比較

CanonのRFレンズで同じような焦点距離のレンズとして RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMが挙げられます。(画像の白レンズ)

特徴RF100-400mm
F5.6-8 IS USM
RF100-500mm
F4.5-7.1 L IS USM
焦点距離100-400mm100-500mm
最大絞りF5.6-8F4.5-7.1
最短撮影距離約0.88m(200mm時)約0.9m (100mm時),
約1.2m (500mm時)
最大撮影倍率約0.41倍(200mm時)0.33倍(500mm時)
フィルター径67mm77mm
手振れ補正(IS)ありあり
モータータイプUSM(超音波モーター)USM(超音波モーター)
重量約635g約1,370g
長さ約164.7mm約207.6mm
最大径約79.5mm約93.8mm
価格帯比較的手頃高価

今回レビューしたRF100-400mm F5.6-8 IS USMは「折りたたみ自転車」のようなものです。持ち運びが簡単で、日常のあらゆるシーンに対応できる便利さを提供しますが、全地形対応のマウンテンバイクほどの専門性はありません。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMは「高性能なロードバイク」です。より重く、扱いが難しいかもしれませんが、その性能とカスタマイズ性は、特定の要求の高い状況で高い運用能力と描写性を実現してくれます。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM

白レンズと比べれば画質は劣りますが、決して描写性能が悪いわけではなく、アマチュア用途であればRF100-400mmで十分ではないかと考えます。

RFマウントの純正レンズで400mmの焦点距離を実現できるコストパフォーマンスの高さには脱帽です。

RF100-400mm F5.6-8 IS USMは非常に軽量でありながらも頑丈な造りです。手持ちでの撮影や持ち運びが容易であり、大きく動く野生動物やスポーツイベントのような迅速なアクションを捉える必要がある場合に便利です。

まとめ

RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、軽量なために高い機動性があり、そしてコストパフォーマンスが高く、多くの撮影シーンで活躍する望遠ズームレンズです。約635gという重量と手持ち撮影を支える手ブレ補正機能を備えており、日常のあらゆる場面から運動会などのイベントまで、幅広く対応可能です。

価格も8万円台と手頃でありながら、100mmから400mmまでの広い焦点距離をカバーしたコスパのよいレンズです。

屋内スポーツなどの状況下での使用に限界を感じるものの、日常的な望遠撮影のニーズには十分応える能力を持っています。比較的手頃な価格でCanonのRFマウントシステムをフルに活用したいユーザーにとって、RF100-400mm F5.6-8 IS USMは、性能と価値のバランスが取れた魅力的な選択肢と言えるでしょう。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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